2011年11月9日水曜日

ニューヨークのある映画館でのエピソード

多くの英語学習者は、状況によって、英和辞典、和英辞典、英英辞典、最新英語情報辞典、アメリカ口語辞典等々使い分けていることと思います。
アメリカ口語辞典(エドワード・G・サイデンステッカー監修、ジャン・マケーレブ/安田一郎共著。朝日出版社)をぱらぱらめくっていると a blue film という表現が目に飛び込んできたので紹介します。アメリカ口語辞典は語源や文化的背景が説明されているので上手に利用すると正確なニュアンスが掴めます。

a blue film
ピンク映画
blueは「悲しい」のほかに「わいせつな」の意もあり、その由来ははっきりしないが、たぶん昔のストリップショーではブルーのスポットをよく当てたからであろう。
ポルノ映画と内容的には変わりなく、ふつうの映画館で上映する。 pornographic movie の同義語として使われることもあるが、 blue movie は主に男性のみのクラブや集まりで見せるような短い物をいう。
日本では最近言われだした「ブルーフィルム」がこれに相当する。
例文
Our club shows a blue movie every Thursday night.
That studio specializes in blue movies.
言い換え
a pornographic movie

上記が辞書の説明だ。

a blue film という文字を見ると昔のことを思い出した。
あれは21年前の大学2年の夏。
大学の夏休みを利用して2か月間アメリカ大陸1人旅をした。
細かい計画を一切立てずその日の気分で訪問したい場所や次に訪れる街を決めた。
ロスアンジェルスを出発点に15前後の街を経てアメリカ大陸をぐるっと一周して再びロスアンジェルスから帰る旅だった。
旅の中間地点ニューヨークシティで、偶然にしては出来過ぎの不思議な遭遇事件が起きた。
アメリカでの生活もひと月ほど経過して過度の緊張も溶け、日々の生活が楽しくてしかたない頃だった。
ニューヨークではミュージカル、美術館、博物館、映画、観光等、楽しんでいた。
ある日、タイムズスクエアを歩いていると今までと雰囲気の異なる映画館を見つけてしまった。
大人の男性用の映画館だということはすぐ理解できた。
当時はアメリカのプレイボーイはじめ大人の雑誌は日本の雑誌とは雲泥の差があり魅力的だった。
上映される映画も同様であるとすると・・・・・
繊細で臆病者の私は、不安と警戒心を抱きながらも、上映される映画内容を知りたくて勇気を持って暗い映画館に足を踏み入れた。
広い映画館の中、こんな機会も二度とないだろうからと前の方に座ろうとおずおずと通路を前へと進んだ。
そして、「よし!この辺の席に座ろう。」と決定して軽く後ろを振り向いた。
すると薄暗い中、どう見ても見たことのある顔が存在する。
「えっ!」
目と目が合った。
同じ大学の生徒で、普段行動を共にしている仲間だ。
気まずい空気が流れた。
身体が凍りつきそうになった。
よりによってこんな場所で遭遇するだろうか。
他にもっと逢って良さような場所はあるのに。
驚きと恥ずかしさで頭が困惑した。
互いにその存在に気づきながら見て見ぬふりをした。
世界は、世間は、意外と狭いんだと認識した瞬間だった。



(補足文)
彼と私は出発日が同じで、それぞれ別の飛行機でアメリカに旅立っている。
成田空港では飛行機の便を待つ間、顔を合わせ、時間を共にしている。
アメリカ大陸到着直後、偶然ロスアンジェルスのリトル東京でも再会している。
そしてニューヨークでの再会は三度目であった。

彼とはその後何度も会って話しているが、何故か二人ともその話題には触れない。

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