2012年2月7日火曜日



谷川俊太郎さんの著書「詩の本」(集英社)の中の「木を植える」
は人生について、運命について、人間という生き物について、いろいろと考えさせてくれる、大好きな詩の一つです。木を植えるとは、一体どういうことなのだろうと改めて深く考えさせられます。良くも悪くも極めて個性的で、私同様に感情表現が苦手な父は、昔住んでいた家においても、いま住んでいる家においても、季節毎に実る野菜・果物をあれやこれや植えて出来た作物を手に誇らしそうな顔をしてみたり、生育に何年も要する木を突如植えてみたりして楽しんでいるのもそういうことだったのか。意識しようが、意識しまいが、将来のあれこれを思い描いて、自然と対話し、現在の自分と対話し、過去と、未来と、未来を生きる人々と声なき声で静かに対話していたんだ。

谷川俊太郎先生の詩「木を植える」を引用させていただきます。


木を植える

木を植える

それはつぐなうこと

私たちが根こそぎにしたものを


木を植える

それは夢見ること

子どもたちのすこやかな明日を


木を植える

それは祈ること

いのちに宿る太古からの精霊に


木を植える

それは歌うこと

花と実りをもたらす風とともに


木を植える

それは耳をすますこと

よみがえる自然の無言の教えに


木を植える

それは智恵それは力

生きとし生けるものをむすぶ


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