一昨昨日、久方ぶりにフィットネスクラブのあるコーチのプログラムレッスン(プールレッスン)に参加させてもらった。肉離れする前(18ヶ月前)と同様、女性インストラクターの人気は抜群に高く定員いっぱいの満員御礼だった。(彼女のレッスンは、スタジオレッスン、プールレッスンともに集客力が人並外れて高く、しばしば定員オーバーで参加出来ない会員が現れる)相変わらずレッスンのperformanceはhighだった。小生は右ふくらはぎの状態がまだ不十分なので、コーチの許可を得たうえで、両足固定して上半身のみの運動をした。通常、脚を使えずに運動量が激減すると、運動に集中・没頭出来ないので、レッスン満足度、充実度はうんと減る。周りが盛り上がっていても運動しない分こちらの頭は冷静なので周囲の熱気とのギャップで白けてしまうこともある。その点、彼女のレッスンは、老若男女を問わず、多くの会員さんが定員に達する前に参加資格を得ようと競うだけあって、小生の汗も碌にかけない上半身のみの運動でもありがたいことに満喫することが出来た。なぜこれほど多くの会員さんが彼女のレッスンに我先にと駆けつけるのだろうか。人気の秘密は何なのだろうか。
私なりに分析してみた。
1つ目は、スタジオプログラムにせよ、プールプログラムにせよ、パフォーマンスの高さだ。限られた時間を内容面で充実させ、皆に楽しんでもらおうと事前にプログラムを研究し尽くしている。レッスン内容から十分な事前準備と心の余裕(自信)を持って臨んでいることが伝わってくる。
2つ目は、会員さんの顔ぶれや動き、様子に合わせて、臨機応変・柔軟にレッスン内容を咄嗟に組み替えている点だ。
3つ目は、彼女自身がダンスや身体を動かすことが大好きであり、傍から見てもそのことが自然に伝わってくる点が挙げられる。
4つ目は、会員さんとの付かず離れずの快適・適度の距離だ。
5つ目。これは何より大事な人気の秘訣と思われるのだが、レッスン参加者が大勢いるにも関わらず、どうも彼女はひとりひとりの会員さんが『見えている』ということである。
レッスン中の会員さんの表情や身体の動きから、参加者ひとりひとりの満足度を冷静に鋭い感性で感知しているのだ。
6つ目は、個々のプログラムレッスンは、いろいろ細かい制約や規則があるのであろうが、彼女は、規則に必要以上に縛られることなく、規則は本来何のためにあるのかを理解している点だ。一番大切なことはプログラムの規則に捕われることではない。
自分の頭で状況を瞬時に分析・判断して、顧客の顔ぶれを見ながら、顧客満足を最優先にして、独自の判断で、レッスン内容を微調整・変更する柔軟さと行動力だ。
どんな仕事でもある程度共通して言えることであろうが、決められた規則通りに動くということは実は簡単で楽ちんだったりする。
想定外の各種事態へのインストラクターの咄嗟の対応で、実はそのインストラクターが普段どれだけ舞踊等を研究しているか、努力鍛錬しているか、舞踊の適性が高いか、先天的な素質があるか、才能が高いかが現れたりする。
インストラクターが考えた振付けが次にどのように展開していくかは、流れを見ればある程度は予想が付く。
けれども、会員の『こころ』が見えている賢明なインストラクターは、意外なところで変化をつけて動きを変えたり、敢えて動きを変えなかったりして、こちらの予想通りには動いてくれない。
次にインストラクターがどう動くのか半分は予想が付くけれども、残りの半分は予想が付かない。
油断していると、一人だけ動きに取り残されてしまう。だから没頭する。
尊敬する茂木健一郎先生がよく指摘される『偶有性』だ。
そのような偶有性が存在するとき、我々はどきどきわくわくする。
小生の場合、そのような時、「今この瞬間生きている」と実感する。
偶然その時その場に居合わせた会員とインストラクターとで紡ぎ出す、一回限りの内容・パフォーマンスだから、我々はぞくぞくする。
以上のような理由で、私が通う某フィットネスクラブの、某インストラクターは、会員さんに高い支持を得、高い人気があるのだろうと考えるに至った。
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