教育改革を実行するために必要なこと
(1) 文科省や教育委員会が手放しで高い評価を与える校長、教頭、教諭のありようが、果たして本当に我々国民にとって良き管理職なり教諭の像足り得るのか真剣に考える必要がある。お上への絶対服従、事勿れ主義、横並び、無責任主義、慣例主義いずれも国民の利とはならない。
(2) だが残念ながら、公的学校教育現場はそのような問題が何ら解決されないまま放置されているのが現状だ。校長、教頭にとっても教諭にとっても、現状では制度の欠陥を指摘し、不公平を是正し、本当に国民のために必要な教育改革を実行しようと取り組んでも評価されるシステムにはなっていない。
(3) 悪しき制度の問題点を見つけ出し、改善・改革を求めて行動を開始すると必ず足を引っ張り、邪魔をする人が現れる。なにしろ悪しき制度、悪しき規則に守られている特権的な階級の人々がいるからだ。
(4) 欠陥制度を維持することで出世、昇進を期待できたり、維持できる人たちは血眼になって現行のシステムを維持しようとする。制度改善、不公平是正へとは並大抵のことでは向かわない。
(5) 既に多くの公的学校現場は手の施しようがないほど制度の欠陥を抱えている。既存のヒエラルキーを維持するため不公平な制度には容易に手をつけようとしない。
能力主義・実力主義を徹底的に導入すると正規・非正規入り混じる学校現場では混乱し収拾がつかなくなるので不公平ではあっても公平な競争は行われない。
(6) 現状の制度を維持し、管理職や教育委員会に歯向かうことなく絶対服従し、教員を雁字搦めに管理するためだけの無駄な事務手続きや各種規則が多数存在する。意味のない制度や効果の薄いやり方、見直しが必要な山のような事柄も過去の慣例先例に従っているのだから全く問題なしの一言で片づけられてしまう。
(7) これでは教育に夢や希望を持って学校現場に飛び込んできた多くの教師は失望して当然だ。だって生徒に少しでも向き合いたいのに、時間的にも物理的にも精神的にも制縛され、管理職のほうに向き合うことばかりを強制されるのだから。
(8) これでは公立学校が生徒に対して良い教育ができるはずがない。教師が生徒に全然関係ないところで既にストレス塗れなのだから。いま必要なのは、勇気をもって既存の教育制度の悪しき問題を次々と列挙し、積極果敢に改善・改革していく教師とそういう教師を正当に評価する制度だ。
(9) 自己の保身にばかり目をやり、現在の制度の問題点を気付かないふりして解決しようとしない管理職や教師はもう要らない。学校管理職、学校教職員にはたとえつらくても膿となった山のような問題点を片端から俎上に挙げ、徹底的に改革して悪しき制度を改め、不公平を是正していくことが緊急の課題である。
(10)公的教育現場の各種問題点の根は深いし、闇も深い。でも教育は日本の再生にとって極めて重要な課題なので誰かがそれに手を付けなくてはならない。個々の教師の問題もさることながらそれ以上に根本的な制度の欠陥を正す必要がある。
(11)文科省、教育委員会、学校のみに自浄能力、改善能力を求めても抜本的な教育改革を果たすことは限りなく不可能だと思う。まずは国民ひとりひとりが学校教育現場の置かれた現状、数々の悪しき規則や制度の問題に気付くこと、そして変革への圧力を加えていくことが真に教育改革を進めていくための強力な第一歩となると思う。