2011年12月14日水曜日

「日本八策」への賛同コメント

昨日、茂木健一郎氏が日本の未来を切り開くための私案を発表されました。
茂木健一郎氏が、日本の将来のために提示した「日本八策」を皆さんに紹介いたします。
同時にその提案に対する私のコメントも発表します。

茂木健一郎氏が提示した「日本八策」の全文をまず紹介いたします。

日本八策(1)インターネット、グローバル化という「偶有性」の文明の波が押し寄せる時代。福澤諭吉が「適塾」で示したような、寝食を忘れて猛勉強する精神を復活させる。「知のデフレ化」の逆転。吉田松陰が松下村塾で講じたように、現実の状況に安易に妥協せず理想を貫く「心の整え方」を磨く。

日本八策(2)記者クラブに象徴されるマス・メディアの守旧体勢、独占体制を改め、真のジャーナリズムを醸成するための方策を実現する。メディアを、既得権益層の自己保身の手段とせず、日本を先に進める改革のためのメディアとする。結局はメディアのためにもなる。自己否定なくして、成長もない。

日本八策(3)役所における悪しき文書主義、形式主義を改め、公務員が実質的な職務にだけ専念できるようにする。民間も「お上頼み」「指示待ち」の風潮を改める。市場における自由闊達な競争、共創を図るための法的制度、インフラの整備を進める。多様なキャリア形成を妨げる「新卒一括採用」の廃止。

日本八策(4)大学を世界に開かれた、真に高度な学問の切磋琢磨の場に。小中高校における学習を、大学入試への準備の負担から解放する。教科書のデジタル化、クラウド化は不可避。大学を、ガラパゴスな「クラブ」から進化させ、自立して世界で活躍するクリエイティヴ・クラスの資質醸成の場とする。

日本八策(5)現代における最大の付加価値は、世界規模に展開した情報価値ネットワークから生まれる。モノ重視の「ものづくり」の時代から、ネットワークと結びついた「ものづくり2.0」へと、日本の産業構造を進化させる。プログラミング能力、システム思考を新たな「読み書きそろばん」に。

日本八策(6)「みんなちがって、みんないい」の精神で、個性を育む。一人ひとりがユニークな属性をもってこそ、共同して事に臨んだ際に「かけ算」でものごとを大きくすることができる。みんなが同じになってしまっては、積算が大きくならない。個性がゼロだと、かけてもゼロになる。

日本八策(7)自らの歴史や、文化を引き受ける「プライド」のないところに成長はない。「隣の芝生」が青いからと自らを全否定するのではなく、むしろ、過去からの継続を身体化し、新たな生命をよみがえらせること。「和魂洋才」の精神を、地球全体に開かれた「和魂球才」へと進化させる。

日本八策(8)「もののあはれ」のような伝統的価値観、里山における自然との共生は、世界に誇るべき日本の文化。マンガやアニメに見られる表象の豊かさ、「おまかせ」の食文化など、日本の伝統をさらに掘り下げ、発展させること。感性に根ざしたクオリア立国。自らを開いて、世界に贈り物を。



茂木健一郎氏がわたしたち日本人に向けて発した「日本八策」に対するわたしのコメントを発表いたします。


茂木健一郎先生へ

茂木健一郎先生の「日本八策」の私案に大いに賛成いたします。
わたしたちが住むこの島国日本は、国土が特別大きいわけではありません。
多くの地下資源に恵まれているわけでもありません。
そしていま日本は政治的にも経済的にも曲がり角を迎えています。
加えて東日本大震災という誰も経験したことのない大災害を経験し、今後の舵取り如何では衰退しかねないほどの危機の途上にいます。
もしも後世から現在の日本を眺めることが出来るなら、今日本は繁栄するか衰退するかの瀬戸際に立たされており、行動次第で浮沈が決まる時代の転換点にいるのだと思います。
時代の変わり目に居てかつ多くの困難に見舞われた今、衰退し沈没していかないためには、「日本八策」に示されているように、日本を救済し、新たな発展へと導く明確な未来像を我々は思い描き、悪しき慣行を抜本的に見直し、改革を果断に実行していくことが必要です。
日本が国際社会の中でその存在感を発揮し力強く生き残っていくためには勤勉さと知力が必要です。
老若男女問わず大多数の日本人が寝食を忘れて猛勉強することを実践し、理想を理想のままとせず改善が望まれる現実には勇気をもって変革を加えていく勇気が何よりも必要です。
マスメディアの守旧体制、独占体制を改め、より公平で偏向の度合の少ないジャーナリズムの実現に向けて行動することも重要です。
役所の悪しき慣行や数々の無駄を改めることは、公務員が生産的な仕事に割くことの出来る時間を大幅に増やすことに繋がり効果大です。
より公平さを実現した上での市場での自由な競争を実現すること、多様なキャリア形成を認めようとしない新卒一括採用を即時に廃止することは、有効にその能力を社会還元しないまま燻っている多くの才能に光を当てることに繋がり、埋もれた多くの原石が本来の輝きを取り戻すきっかけになると確信します。
そうすることで停滞した日本社会に新たな活力を生み出し、埋もれていた知的資源も有効に活用できると思います。
日本の学校では教師も生徒も、小中高校と長い期間、偏差値の高い有名な大学に合格するためだけに多くのエネルギーを費やし、ストレス塗れになっている現状があります。
小中高大いずれの段階であれ、生徒が学習を通じて知の喜びを知ることが出来ればあとは放っておいても知の欲求に突き動かされて高度な学問の追究へと進んでいくのは自然の理だと思います。
学校や教師の使命を考えるとき、本来、教育者というものは、授業を通して、生徒にその教科もしくは単元に、どれだけ強い興味関心を抱かせ、自発的な学習意欲を湧かせ、具体的な学習行動へ誘ったかで評価されるべきだと思うし、そこが教育者の勝負でもあり、腕の見せ所でもあると信じます。
一旦、知的欲求への火をつけてしまえば生徒は放っておいても勝手に学習を始めます。
後は適切に知の泉へと誘導するだけです。
知的欲求に目覚める年齢は、ひとりひとり異なるし、知識を吸収するスピードもひとりひとり異なります。
しかし現在の多くの学校ではそのことを大概無視して常に現段階での成績の良し悪しや序列に重きを置く傾向があります。
本来、学問への欲求が最大に高まった時に、学術の最高機関である大学で、仲間と切磋琢磨しながら思う存分学ぶことが出来れば理想的だと言えます。
現在、日本の大学は、閉鎖的でガラパゴス化していると言われても仕方がないと思います。
知的欲求を満足させたい、学問を追究したいと願う世界中の優秀な若者が競うように日本の大学に集まってくることが本来望ましいのです。
閉鎖的な側面の強い日本の大学を世界に開かれた、真に高度な学問の研究機関にすることは、日本の将来を占う上でも極めて重要な喫緊な課題です。
日本の産業構造をネットワークと結びついた「ものづくり2.0」へと重点シフトさせていくことも現実的な提案で素晴らしいと思います。
一人一人異なる長所とユニークな才能を貴い個性として伸ばしていき、その人らしさをそのまま生かすことが結果的に日本の国益にも資すると思います。
自らの歴史や文化を引き受ける矜恃を持つこと、日本固有の精神を慈しみながら世界の学問・知識を学び取る姿勢を持つこと、日本人に伝統的に受け継がれている情趣を解する心を持つことも日本の文化を深化発展させていく上で肝要だと思います。
因って、茂木健一郎氏の提示する日本の未来を切り開くための「日本八策」の案に大いに賛成いたします。



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